研究実績の概要 |
現在までに治療が完遂されたHPV関連中咽頭癌11例に対して治療前、10Gy,20Gy、30Gy,40Gy,50Gy,60Gy,70Gyのポイントで血液検体からPBMCを採取しBispecific抗体を用いてCTL活性を測定した。 11例ともに治療反応が良く、寛解にいたったが、20Gyの時点でほぼ80%以上のCTL活性を認めたが1例のみ30%以上に上昇することなく治療を終了した。 治療後半年までの測定はまだ2例にとどまるが、いずれも3か月目の検体では60%以上の活性値をキープしていたが、6か月目で20%未満へ減少した。今後、新規症例の追加とともに継続してサンプル採取を行って解析を続けていく予定である。 ただし、現在までコロナウイルスパンデミックの問題で抗EphA2抗体と抗CD3抗体を結合した精製Bispecific抗体の購入元であるAmgen社から抗体の供給が途絶え、一時的に実験をストップしている状況である。
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