研究実績の概要 |
現在までに治療が完遂されたHPV関連中咽頭癌16例に対して治療前、10Gy,20Gy、30Gy,40Gy,50Gy,60Gy,70Gyのポイントで血液検体からPBMCを採取しBispecific抗 体を用いてCTL活性を測定した。14例が寛解、2例が病変遺残を認めた。CTLの活性値は治療前をベースとし、最大活性値/ベース活性値が2以上が8例、1.5~2.0が4例、1.0~1.5が1例、1未満が2例であった。最大活性値/ベース活性値1未満の2例は寛解例であり、病変遺残例2例は2以上であった。治療中の活性値のピークは20Gy時が6例、30Gy時が4例、40Gy時が2例、50Gy時が1例、60Gy時が1例、70Gy時が1例であった。治療後に最大になる症例は認めなかった。 今後、新規症例の追加とともに継続してサンプル採取を行って解析を続けていく予定である。
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