人工内耳(CI)効果予測は臨床判断最適化に重要である。術前全脳3DT1強調MRI画像を用いた皮質表面ベースの形態学で効果予測可能か検証した。対象は両側70dB以上難聴患者64名(先天性難聴19名、後天性難聴45名)であった。Desikan-Killiany皮質アトラスで34の関心領域(ROI)皮質厚解析した。各ROI内皮質厚残差を年齢と東北メディカルメガバンク健聴対照群回帰線に基づいて算出し、CI装用効果と順位ロジスティック解析を行った。右半球6ROI、左半球5ROIとCI効果との間に有意な関連が確認。CI装用効果予測に皮質表面ベースの形態学が有望であることが示唆された。
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