研究課題
北海道大学病院で加療を行った中咽頭扁平上皮癌195例に対してp16発現とHPV-DNAの検討を行った。P16が陽性であったのは111例(56.9%)で、84例(43.1%)が陰性であった。p16陽性例111例中91例(82.0%)がHPV-DNA陽性であった。91例のうち78例がHPV16陽性、4例がHPV18陽性、3例がHPV58陽性、2例がHPV35陽性であった。5年粗生存率はp16陽性/HPV-DNA陽性例が89.3%、p16陽性/HPV-DNA陰性例が51.7%、p16陰性/HPV-DNA陰性例が60.4%であり、p16陽性/HPV-DNA陰性例はp16陽性/HPV-DNA陽性例に比べ有意に予後不良であった。
2: おおむね順調に進展している
研究成果を英語論文にまとめ現在投稿準備中である。
英語論文を投稿するとともにさらなる問題点について検討を行う。
新型コロナウイルス流行の影響で学会参加旅費の使用額が減少しました。次年度は学会の現地参加が増加すると見込まれるため、旅費に使用する予定です。
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J Med Invest
巻: 68 ページ: 354-361
10.2152/jmi.68.354