研究課題/領域番号 |
19K09886
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
竹内 万彦 三重大学, 医学系研究科, 教授 (50206942)
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研究分担者 |
北野 雅子 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (20378334)
藤澤 隆夫 独立行政法人国立病院機構三重病院(臨床研究部), 独立行政法人国立病院機構三重病院, 名誉院長 (20511140)
中谷 中 三重大学, 医学部附属病院, 教授 (80237304)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 線毛 / 遺伝子 / ゲノム / パネル / エクソーム |
研究成果の概要 |
原発性線毛運動不全症は線毛に関連する遺伝子の病的バリアントにより、慢性鼻副鼻腔炎、中耳炎、気管支拡張症、内臓逆位などをきたす遺伝性疾患である。約50の原因遺伝子が知られているが、本邦での原因遺伝子の頻度は不明であった。原因遺伝子は人種によって異なることが知られており、本邦における原因遺伝子を効率よく明らかにする目的で、32の既知遺伝子からなるパネルにて検索し、それで不明の場合、全エクソーム解析にて解析した。その結果、DRC1の両アレルの欠損が最も多く、次にDNAH5が多いことが明らかになった。DRC1は他の人種では頻度が低く、本邦あるいは東アジアに特徴的な原因遺伝子であると推定される。
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自由記述の分野 |
耳鼻咽喉科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本邦の原発性線毛運動不全症の原因遺伝子として、DRC1の両アレルの欠損とDNAH5の病的バリアントが多いことが判明した。これにより本邦における遺伝学的検査が推進されると考えられる。また、世界的にみてDRC1の広範囲な欠損は韓国人と日本人で報告されているのみであり、人種による差異があることは興味深い。 本症は小児慢性特定疾病であるが、成人においては指定難病ではない。患者は長期間にわたり呼吸機能障害に悩むので、今回の成果により指定難病申請を行い、指定難病となれば患者にとって得るところが大きい。
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