我々はBmp4シグナルの蝸牛感覚上皮発生における役割を解明するため、Bmp4下流因子であるとされるId1‐3に着目し、Id遺伝子群は蝸牛の形態形成に必要な因子であり、また外有毛細胞など蝸牛外側の細胞配列に重要な役割を担っていることが明らかにした。また、自験例RNA-Seqおよび他施設RNA-Seqの結果より、内有毛細胞-外有毛細胞の分化と成熟に関与する6つの候補遺伝子を選び、loss of function実験に着手した。現在作製中・解析中であるが、1つの候補遺伝子ノックアウトマウスは有毛細胞発生異常を認め、より直接的な制御因子であることが示唆された。
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