研究課題/領域番号 |
19K09906
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
石川 竜司 浜松医科大学, 医学部, 助教 (90436931)
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研究分担者 |
三澤 清 浜松医科大学, 医学部, 教授 (90334979)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | トリプトファン代謝 / 好酸球性副鼻腔炎 / JESERECスコア / 高速液体クロマトグラフ質量分析計 / インドールアミン酸素 |
研究成果の概要 |
新型コロナ感染症による研究制限などがあり、研究は遅延したが、浜松医科大学附属病院での好酸球性副鼻腔炎手術症例数は大きな減少はなく、予定症例数を上回る38症例の血漿ならびに鼻腔ポリープ組織を収集することができた。血漿トリプトファン代謝物解析の結果は、重症ECRS群においてTriptophan、5-Hydroxyindoleacetic acid、Kynurenic acid、Quinaldic acid、Xanthurenic acidが低値になっており、トリプトファン代謝酵素で、次の化学反応を触媒する酸化還元酵素であるIDO1などの酵素が活性化されていることが予想された。
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自由記述の分野 |
副鼻腔疾患の治療
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
血漿トリプトファン代謝物解析の結果は、Triptophanは、コントロール群と比べて重症ECRS群、中等・軽症ECRS群、非ECRS群のすべてでコントロール群が有意に高値を示した。5-Hydroxyindoleacetic acidは、コントロール群と比べて重症ECRS群が有意に低値を示した。同じくKynurenic acidとQuinaldic acidとXanthurenic acidも、コントロール群と比べて重症ECRS群が有意に低値を示した。好酸球副鼻腔炎患者において、トリプトファン代謝異常が症状の増悪に関連していると予想され、今後新規治療ターゲットとなる酵素異常の解析をすすめていく。
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