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2023 年度 研究成果報告書

スギ花粉症に対する経口免疫寛容機序の解明と新規創薬標的分子の探索

研究課題

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研究課題/領域番号 19K09912
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
研究機関九州大学

研究代表者

村上 大輔  九州大学, 大学病院, 講師 (80568965)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワードスギ花粉症 / 経口免疫療法 / アレルギー性鼻炎
研究成果の概要

経口免疫療法花粉症マウスモデルを用いて免疫寛容機序の解析とその安全性を明らかにした。コントロール群と比較して免疫療法(スギ抗原-ガラクトマンナン複合体投与)群で局所、全身性にTh2反応が抑制されることが明らかとなった。一方で腸間膜リンパ節でのT細胞ではTh1反応の亢進が免疫療法群で認められ、頸部リンパ節と腸管リンパ節でのT細胞免疫応答の違いが認められた。腸管リンパ節での制御性 T細胞数では両群で変化がなく質的な違いが示唆された。また免疫療法群において下痢や体重減少は認めず、その安全性を確認した。Raw264. 7細胞を用いたin vitroの系においても細胞毒性がないことが確認された。

自由記述の分野

アレルギー

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまで我々は、臨床試験においてスギ花粉症に対するスギ抗原ーガラクトマンナン複合体を用いた経口免疫療法においてその有効性と安全性について明らかにしてきたが生体内での作用機序については不明であった。今回、経口免疫療法花粉症マウスモデルを用いて解析を行い、炎症局所のリンパ節ではTh2反応の抑制がみられ、また一方、腸管ではTh1反応が亢進し、頸部リンパ節と腸管リンパ節でのT細胞免疫応答の違いが認められ、スギ花粉症に対する経口免疫療法の作用機序の一端を明らかにした。またマウスモデルとRaw264.7 cellを用いた実験においてもスギ抗原-ガラクトマンナン複合体の安全性が確認された。

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公開日: 2025-01-30  

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