経口免疫療法花粉症マウスモデルを用いて免疫寛容機序の解析とその安全性を明らかにした。コントロール群と比較して免疫療法(スギ抗原-ガラクトマンナン複合体投与)群で局所、全身性にTh2反応が抑制されることが明らかとなった。一方で腸間膜リンパ節でのT細胞ではTh1反応の亢進が免疫療法群で認められ、頸部リンパ節と腸管リンパ節でのT細胞免疫応答の違いが認められた。腸管リンパ節での制御性 T細胞数では両群で変化がなく質的な違いが示唆された。また免疫療法群において下痢や体重減少は認めず、その安全性を確認した。Raw264. 7細胞を用いたin vitroの系においても細胞毒性がないことが確認された。
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