背景と目的: 近年、シングルセルレベルでの網羅的トランスクリプトーム解析技術の向上に伴い、個体や臓器の発生、およびがんの成り立ちや組織幹細胞の同定をより詳細に解析することが可能となってきた。しかし、これまでに成体の咽喉頭粘膜上皮を詳細に解析した例はない。本研究は、咽喉頭粘膜上皮の細胞の多様性を明らかにし、新規成体幹細胞と分子マーカーを探索することを目的とする。 方法: 研究3年目(令和3年度)は、令和2年度までに確立した系を用い、1) シングルセルRNA解析; 成体幹細胞と組織特異的分子マーカーの探索、2) In situハイブリダイゼーション; シングルセルRNA-seq解析で同定した特異的分子マーカー候補因子の局在解析を予定していた。 結果: 都合により当初予定であった上記の解析を進めることが困難となった。
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