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2022 年度 研究成果報告書

コンピュータ分子設計PAI-1阻害薬を用いたぶどう膜炎モデル軽症化の検討

研究課題

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研究課題/領域番号 19K09924
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56060:眼科学関連
研究機関北海道大学

研究代表者

岩田 大樹  北海道大学, 大学病院, 講師 (70374402)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードぶどう膜炎 / PAI-1 / 実験的自己免疫性ぶどう膜網膜炎 / EAU
研究成果の概要

本研究では眼炎症疾患の動物モデルであるEAUを用いてPAI-1と炎症の関連と、PAI-1阻害薬による眼炎症の軽症化について検討した。まずぶどう膜炎患者の硝子体液中ではPAI-1濃度が有意に高くなることが明らかとなった。またEAUマウスの網膜ぶどう膜でPAI-1の発現が亢進すること、さらにPAI-1阻害薬によりその重症度が低下することを確認した。さらにTranswell Assayで、阻害薬によりマクロファージの遊走が低下することを確認した。
これらの結果からPAI-1が非感染性ぶどう膜炎の炎症の進展に関与しており, PAI-1が非感染性ぶどう膜炎に対する新たな治療標的となる可能性が示された。

自由記述の分野

眼科 ぶどう膜炎

研究成果の学術的意義や社会的意義

ぶどう膜炎動物モデルEAUの網膜でのPAI-1の発現変化と病態への関与を検討し、炎症増悪とともにPAI-1の発現が亢進すること、またぶどう膜炎患者の眼局所の検体である硝子体液でPAI-1濃度が有意に高値となること、さらにPAI-1阻害薬を用いた治療でEAUの重症度の有意な低下することを初めて明らかとした。またTranswell Assayの結果からはPAI-1阻害薬による炎症抑制の背景にあるメカニズムとしてマクロファージの遊走抑制が関与している可能性を示した。
これらの結果を礎として、眼炎症の治療にこれまでと異なる分子標的からの治療スキームが我が国から誕生し、大きな社会貢献になると予測される。

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公開日: 2024-01-30   更新日: 2025-01-30  

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