研究課題/領域番号 |
19K09930
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
三木 篤也 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (30437404)
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研究分担者 |
布施 昇男 東北大学, 東北メディカル・メガバンク機構, 教授 (10302134)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | データベース / 匿名化 / プロトコール / 眼底写真 / 光干渉断層計 |
研究実績の概要 |
解析用匿名化正常眼データベースとして、東北大学東北メディカルメガバンク機構(ToMMo)に蓄積された地域住民コホート健診データの匿名化と対応表作成を行った。次に、ToMMoに蓄積された眼底写真について、対応表に基づいて匿名化した14000例分のデータをToMMoシンクライアントのUnit Bに設置し、あわせて眼底写真と光干渉断層計(OCT)データの閲覧に必要なImagenetソフトウェアなど、画像の読影に必要なソフトウェアをUnit B内に設置した。更に、統計解析ソフトウェア(R)、表計算ソフトウェアを(エクセル)もUnit B内に設置し、14000例の対象データの一覧表を作成し設置した。大阪大学眼科内に眼底写真およびOCTのリーディングセンターを設置し、眼科医6名をアサインした。リーディングセンターにおいて眼底とOCTの読影プロトコールを作成し、それに基づいて眼底写真のテストレビューを開始した。東北大学と大阪大学の共同研究のための共有サーバーを設置し、東北大学側3名、大阪大学側6名でデータおよびプロトコールの共有を開始した。OCTの匿名化ソフトウェアを東北大学に導入し、14000例のOCTデータの匿名化を開始した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当該年度中に解析用眼底写真データの匿名化、アップロードがほぼ完了し、OCTの匿名化作業も開始した。当初計画では眼底写真、OCT、背景データすべての匿名化とアップロードが完了している予定であったが、データが膨大であるために匿名化に予想以上に時間がかかったこと、コロナウイルス感染の拡大により打ち合わせや業者による機器のセットアップが困難となったため、計画より若干進行が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
眼底写真の読影を開始し、決められたプロトコールに基づいて眼底写真読影結果をデータベースに入力する。また、OCTの匿名化、アップロードを完了させ、OCTの読影を開始し、読影結果をデータベースに入力する。また、東北大学ですでにデータベース化されている背景因子データを、匿名化して本研究のデータベースに統合する。すでに設置した統計解析ソフトウェアを用いて、統合したデータベースの網羅的統計解析を行い、緑内障診断指標開発を進める。
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次年度使用額が生じた理由 |
匿名化作業の遅れや、コロナウイルス感染によるセットアップ作業や打ち合わせの遅れにより、研究進捗に若干の遅れが生じたため、統計解析ソフトウェアの導入やデータベース用のハードウェア等の購入が当該年度に必要なくなったため。これらの未使用分は次年度以降研究の進捗に伴い予定通り使用する。
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