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2021 年度 実施状況報告書

緑内障早期発見を目指した予測モデルに基づく光干渉断層計の新たな診断指標の確立

研究課題

研究課題/領域番号 19K09930
研究機関大阪大学

研究代表者

三木 篤也  大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座准教授 (30437404)

研究分担者 布施 昇男  東北大学, 東北メディカル・メガバンク機構, 教授 (10302134)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードデータベース / 匿名化 / プロトコール / 眼底写真 / 光干渉断層計
研究実績の概要

解析用正常眼匿名化データベースとして、東北大学メディカルメガバンク機構(ToMMo)に蓄積された光干渉断層計(OCT)画像読影用の専用ソフトウェアをインストールし、匿名化データと背景因子データの対応表を完成し、OCT画像の読影および背景因子との照らし合わせが可能な体制を設置完了した。さらに、数値データとして、背景因子である生理機能検査データと調査票データ(ライフスタイル)を匿名、ワークシート化してToMMoシンクライアントに配置し、OCTや眼底のデータとの相関分析など、統計解析が可能な体制を設置完了した。実際にそのデータを用いて、緑内障に大きな影響を与える近視をはじめとして屈折異常の数値解析を開始した。また、患者群データ取得のため、大阪大学においてCDCS(clinical data collecting system)を用いた緑内障レジストリを構築、設置完了し、緑内障患者データの蓄積を開始した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

ToMMoの膨大な眼底写真、OCT、背景因子をデータベース化し、匿名化して解析用のスーパーコンピューターユニットに設置完了し、実際に読影や数値データの解析を開始した。しかし、当初予定では、相関分析を完了してそれを元にした緑内障新規診断パラメータを開発している予定であった。OCTデータを設置完了しても、ToMMoの厳しい個人情報ポリシーのため読影、解析用ソフトウェアの設置、設定が複雑化したことや、コロナウイルス感染拡大により機器のセットアップやソフトウェアの設置目的の訪問に制約が大きくなったため、計画よりも若干進行が遅れている。

今後の研究の推進方策

東北大学に設置した正常眼データにおいては、すでに眼底写真およびOCTの読影を開始し、また、主に背景因子を含んだ数値データの解析を開始した。今後は眼底、OCTのデータと背景因子データを組み合わせて相互の相関を分析し、さらに大阪大学に設置完了した緑内障レジストリに後ろ向き、前向きにデータを収集し、東北大学の正常眼データと組み合わせることで、緑内障の新規治療パラメータの開発を進める。

次年度使用額が生じた理由

新規ソフトウェア開発の必要が生じたことや、コロナウイルス感染拡大により機器、ソフトウェア設置作業に支障が生じたことから研究進捗に若干の遅れが生じ、学会発表や論文発表に伴う費用の拠出が当該年度に必要なくなったため。また、コロナウイルス感染拡大のため、共同研究施設への訪問が制限され、訪問での機器設置や会議が出来なくなったため旅費が必要なくなったため。これらの未使用分は次年度以降研究の進捗に伴い予定通り使用する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Effect of Prostaglandin Analogues on Corneal Biomechanical Parameters Measured with a Dynamic Scheimpflug Analyzer.2021

    • 著者名/発表者名
      Yasukura Y, Miki A, Maeda N, Koh S, Nishida K.
    • 雑誌名

      J Glaucoma.

      巻: 30 ページ: 996-1000.

    • DOI

      10.1097/IJG.0000000000001895

    • 査読あり

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公開日: 2022-12-28  

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