研究課題
基盤研究(C)
成体において生理的な網膜再生が起こるゼブラフィッシュを用いて新規の網膜再生誘導薬の探索を行った。本研究において、網膜再生促進作用を有する新規因子・薬物としてPDGF及びTUDCAを見出した。また、PDGFの作用解析結果より、成長因子は再生過程において異なる作用を有し、複合的に作用していることが示唆された。TUDCAは単独ではミュラーグリア活性化を誘導しないため、成長因子を含むミュラーグリア活性化因子との組み合わせにより、薬理学的な網膜再生誘導法として活用できる可能性が示された。
薬学
本研究においては、網膜再生促進作用を有する新規因子・薬物としてPDGF及びTUDCAを見出し、それらの作用機序の一端を明らかにした。これらの発見は学術的な新規性を有しているのみならず、未だ達成されていない哺乳類の網膜再生制御を行うための重要な知見であり、本研究の成果は網膜再生研究の発展に貢献するものである。