活性化プロテインC(APC)を投与すると、非投与群と比較して、網膜虚血領域においてアストロサイトの変性が緩徐である事が確認できた。 酸素誘導網膜症(OIR)モデルマウスにおいて、生後12日目に残存血管から発芽した血管が虚血網膜内に伸長し、血管再生が開始され、Neo-Vascular Tufts(NVT)が形成された。NVT個々の内皮細胞はペリサイトに被覆されており、高酸素直後の生後12日及び15日に抗PDGFRβ抗体をマウス腹腔内投与し、ペリサイトを消失させてもNVTの範囲は変化しなかった。よって虚血網膜では、内皮細胞が自律的に糸球体様新生血管を形成することが明らかになった。
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