研究実績の概要 |
1. AO-OCTによる萎縮型AMDの黄斑部視細胞・網膜色素上皮細胞・脈絡毛細血管板の形態評価: AO-OCTにより、萎縮型AMD患者の黄斑部視細胞・網膜色素上皮細胞・脈絡毛細血管板を経時的に観察し、細胞密度、細胞形態、血管密度・形態・配列に関するデータを蓄積し、地図状萎縮の進行に関与するパラメータを探求している。また軟性ドルーゼン・pseudodrusen・石灰化ドルーゼンが視細胞・網膜色素上皮細胞・脈絡毛細血管板に与える影響について形態的に考察を行っている。現在までに45名撮影を行った。 2. Multimodal Imagingによる網膜色素上皮細胞・脈絡膜毛細血管の評価: 得られた正常および萎縮型AMD患者の黄斑部視細胞・網膜色素上皮細胞・脈絡毛細血管板の形態に関するデータと、眼底自発蛍光のシグナルで示される網膜色素上皮の機能・OCT angiographyの加算平均画像で得られる脈絡膜毛細血管の形態との関連を検討した。 3. 遺伝子多型と視細胞・網膜色素上皮細胞・脈絡毛細血管板異常: 萎縮型AMD患者・正常対照者から採血を行い、DNAサンプルを保存した。DNAサンプルを用いて近年AMDの発症・進展に関与する因子として報告されているCFH, ARMS2, C3, C2, CFB, ApoE遺伝子等の様々なターゲット部位をPCR増幅し、ダイレクトシークエンス法またはTaqman SNP assayで遺伝子多型を検出した。種々の遺伝子多型と視細胞・網膜色素上皮細胞・脈絡毛細血管板の形態異常にどのような関連があるかを検討している。
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