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2021 年度 研究成果報告書

網膜色素変性の炎症を制御する障害関連分子パターンとその受容機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K09952
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56060:眼科学関連
研究機関九州大学

研究代表者

村上 祐介  九州大学, 大学病院, 講師 (50634995)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード網膜色素変性 / 神経炎症 / DAMPs
研究成果の概要

網膜色素変性(RP)の神経炎症機序を明らかにするため、特に死細胞から放出される障害関連分子パターン(DAMPs)の認識機構に着目して研究を行った。RPモデルマウスから、DAMPs認識の主要経路であるTLRs/Myd88とCLRs/Card9のそれぞれをノックアウトすると、Myd88欠失により網膜変性が促進された。またMyd88欠失により、マイクログリアの網膜外層への遊走が阻害され、網膜環境の恒常性が崩れた。従って、TLR/Myd88経路はRPのDAMPs認識機構として重要であり、マイクログリアの活性化・遊走を介して網膜保護的な役割を担うことが明らかとなった。

自由記述の分野

眼科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

網膜色素変性(RP)は遺伝性の網膜変性疾患で、治療法のない難病である。近年の研究から神経炎症がRP病態に大きく関わっていることが分かってきたが、どのようなメカニズムで神経炎症が誘導されるのか、その役割は何なのかは不明であった。本研究は、TLR/Myd88経路がマイクログリアの活性化と遊走に重要であり、TLR/Myd88を介した神経炎症が網膜保護的に働くことを明らかにした。RPの神経炎症について、そのメカニズムの一端を解明するとともに、TLR/Myd88を新たなRPの治療標的として同定することができた。

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公開日: 2023-01-30   更新日: 2025-01-30  

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