フォークト-小柳-原田病の発症のトリガーとなる原因候補として髄液中の種々のウイルスの存在を検討したが全て陰性であり、特定の病原体の関与の可能性は低いと考えられた。発症初期には83.3%の眼において毛様体剥離が認められ、2か月以内に消失した。発症時、毛様体も肥厚しており、治療開始後徐々に減少し、2ヶ月でプラトーに達した。前眼部OCTは診断と経過観察に有用である。再燃に関する予後因子は、単変量解析では年齢が高いこと、眼症状自覚から初診までの期間が長いこと、ステロイドパルス療法における後発医薬品の使用が有意なリスク因子であり、ロジスティクス回帰分析により後発医薬品の使用が唯一のリスク因子であった。
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