研究課題/領域番号 |
19K10004
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研究機関 | 国立研究開発法人国立成育医療研究センター |
研究代表者 |
仁科 幸子 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 感覚器・形態外科部, 医長 (40237954)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 斜視 / 周期性斜視 / 概日リズム / モデル生物 |
研究実績の概要 |
応募者は、国立成育医療研究センター眼科で診療活動を行い、多様な難治性眼疾患に遭遇する機会が多い。周期性斜視とは、斜視の日と斜視のない日が周期的に交代する特殊な斜視であり、原因は不明である。48時間もしくは24時間周期が次第に崩れて恒常性となり、手術治療を契機に斜視が軽快するがその機序も明らかでない。応募者は、本疾患の原因は遺伝的要因が関与すると考えている。本研究では、特殊な斜視である「周期性斜視」の遺伝的要因の同定を目的とした。これまでに周期性斜視8例の臨床経過を解析し、うち周期性内斜視5歳女児と周期性外斜視10歳女児の2例のゲノム解析を行い、エクソン領域に点変異を見出している。それぞれの家族(5歳児の父母および10歳児の父母)のエクソン解析を行い、見出された点変異が本人のみ有する遺伝子変異か父母のいずれかが有する変異であるかを検討する。また新たな周期性内斜視2例(4歳女児、4歳男児)についてエクソン解析を行い比較検討する。さらに、概日リズムを評価できるモデル生物(ゼブラフィッシュ)実験系を用いて、候補遺伝子の生理機能の解明を行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
患者由来のDNAのエクソン解析が進行している。
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今後の研究の推進方策 |
見出された候補遺伝子を、ゼブラフィッシュを用いて、CRISP-Cas9法で遺伝子破壊して、それらの行動を解析する。
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