独自の細胞伸展装置を用いて、ケロイド由来線維芽細胞(K-FBs)と正常真皮由来線維芽細胞(N-FBs)に繰り返しストレッチ刺激を負荷しながら、細胞内Ca2+濃度をリアルタイム観察し、K-FBs中に細胞内Ca2+濃度が病的に上昇する亜集団(約10%)を発見し、Caオシレーションも高頻度であった。 シングルセル解析の結果、TRPV2(Ca2+チャネル)の発現細胞数がN-FBsよりK-FBsで約10%多く(11.5% vs 2.3%)、有意に発現していた。また、全Keloid-TRPV2(+)はα-SMA(+)であり、ケロイド特異的亜集団がTRPV2(+)の筋線維芽細胞であることが示唆された。
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