本研究では、KIAA1199ノックアウトマウスを用い、創傷治癒の過程を検討することと同時にケロイドや瘢痕におけるKIAA1199の役割を検討することを目的とした。 本年度は、前年度作成したノックアウトマウスにおける創傷治癒過程の更なる解析を行った。KIAA1199(Hybid) は創傷治癒後期にその発現が上昇していた。 KIAA1199 KOマウスでは、早期の創収縮が早く、また瘢痕がWTマウスに比べ瘢痕スコアが低い結果であった。また、KOマウスではWTに比べ、ヒアルロン酸の沈着を認めた。aSMAの発現ピークが両群で異なったことが瘢痕形成(瘢痕スコアの変化)に寄与している可能性が示唆された。
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