本研究では、骨粗鬆症治療薬である副甲状腺ホルモン(PTH)の間歇投与が、長管骨で骨芽細胞系細胞の増殖や骨形成促進に寄与するのみならず、骨特異的血管の数や管腔径を増加させるとともに、血管周囲に局在するαSMA陽性stromal細胞の増殖を促進することを明らかとした。骨特異的血管と骨芽細胞・αSMA陽性stromal細胞では、EphB4/ephrinB2によるカップリングが生じている可能性、また、αSMA陽性stromal細胞が、血管平滑筋細胞や骨芽細胞系細胞へと分化する可能性が見いだされ、PTHの骨形成作用における骨血管連関の可能性が強く示唆された。
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