当初の研究計画では、マウス腸管由来モノクローナルIgA抗体が結合する口腔内細菌についてスクリーニングする予定であったが、申請者の所属研究機関が初年度途中で変更となり、IgAライブラリーを使用できなくなったため、研究計画に修正を加えた。炎症性腸疾患患者の便サンプルから口腔内細菌が確認されたという報告から口腔内細菌と炎症性腸疾患発症との関連性について研究を行った。次世代シークエンサー解析により腸管に存在する口腔内細菌の探索を行った結果、Fusobacterium属などの口腔内細菌の存在が確認された。これらの菌を分離しマウスに経口投与したところ腸管粘膜固有層でのCD11b陽性細胞の増加が認められた。
|