研究課題/領域番号 |
19K10068
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57020:病態系口腔科学関連
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研究機関 | 兵庫医科大学 (2021-2022) 東京大学 (2019) |
研究代表者 |
孫 安生 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (30447924)
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研究分担者 |
新藏 礼子 東京大学, 定量生命科学研究所, 教授 (50362471)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 口腔内細菌叢 / 腸内細菌叢 / 免疫細胞 |
研究成果の概要 |
当初の研究計画では、マウス腸管由来モノクローナルIgA抗体が結合する口腔内細菌についてスクリーニングする予定であったが、申請者の所属研究機関が初年度途中で変更となり、IgAライブラリーを使用できなくなったため、研究計画に修正を加えた。炎症性腸疾患患者の便サンプルから口腔内細菌が確認されたという報告から口腔内細菌と炎症性腸疾患発症との関連性について研究を行った。次世代シークエンサー解析により腸管に存在する口腔内細菌の探索を行った結果、Fusobacterium属などの口腔内細菌の存在が確認された。これらの菌を分離しマウスに経口投与したところ腸管粘膜固有層でのCD11b陽性細胞の増加が認められた。
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自由記述の分野 |
細菌叢解析 免疫学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、炎症性腸疾患は生産年齢層を中心に患者数が増加しており、社会的問題となっている。その発症には腸内細菌の乱れ(dysbiosis)が原因の一つであると言われているが、宿主側の恒常性維持力や免疫応答バランスも関与していると考えられ、その因果関係を明らかにすることは容易ではない。炎症性腸疾患患者の便サンプルから口腔内細菌が確認されたことから、口腔内細菌叢と腸内細菌叢の関連性について注目が高まっている。潰瘍性大腸炎に代表される炎症性腸疾患は、根本的な治療法が確立されておらず新規治療法の開発が期待される。
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