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2022 年度 研究成果報告書

唾液腺腫瘍組織発生における亜鉛シグナル制御機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K10073
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分57020:病態系口腔科学関連
研究機関岩手医科大学

研究代表者

入江 太朗  岩手医科大学, 歯学部, 教授 (00317570)

研究分担者 衣斐 美歩  岩手医科大学, 歯学部, 特任講師 (30609665)
佐藤 泰生  岩手医科大学, 歯学部, 講師 (40244941)
深田 俊幸  徳島文理大学, 薬学部, 教授 (70373363)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード唾液腺腫瘍モデル / 腫瘍組織発生 / PLAG1 / 腺房細胞 / 唾液腺腫瘍
研究成果の概要

唾液腺腫瘍組織発生の詳細は今日まで明らかにはなっていない。本研究では唾液腺腫瘍組織発生の初期イベントを明らかにすることを目的として正常ヒト唾液腺の腺房細胞と導管細胞におけるPLAG1の役割について解析を行った。PLAG1は正常唾液腺腺房細胞において幹細胞性を細胞腫特異的に増強した。また正常唾液腺腺房細胞においてPLAG1を過剰発現すると発現増加する遺伝子がWntやRap1などの幹細胞性に関与するシグナル伝達経路を亢進することが示された。唾液腺細胞においてPLAG1が幹細胞性を増強する分子メカニズムを解明することにより唾液腺腫瘍組織発生機構のさらなる詳細が明らかとなることが期待される。

自由記述の分野

口腔病理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

唾液腺腫瘍は極めて多彩な組織像を呈する上、30種類以上の腫瘍型や種々の亜型が存在しており、病理診断上の鑑別診断を困難にしている。これは極めて初期段階の腫瘍組織の発生を解析できず、唾液腺腫瘍の組織発生が仮説の域を出ないものとなってしまっているためである。これにより唾液腺腫瘍分類そのものが複雑化せざるを得ず、病理医間の診断再現性の低下を招き、結果として患者のQOLを損ないかねない危険性が残された状況にある。唾液腺腫瘍の組織発生とその制御要因の詳細な理解に立脚した新たな唾液腺腫瘍の疾患概念の構築は、診断・治療や患者のQOL向上に対して大きな意義を持つと考えられる。

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公開日: 2024-01-30  

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