研究課題/領域番号 |
19K10074
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57020:病態系口腔科学関連
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研究機関 | 奥羽大学 |
研究代表者 |
加藤 靖正 奥羽大学, 歯学部, 教授 (50214408)
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研究分担者 |
前田 豊信 奥羽大学, 歯学部, 教授 (10382756)
鈴木 厚子 奥羽大学, 歯学部, 講師 (90405986)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 酸性環境 |
研究成果の概要 |
がん組織内の細胞外環境が酸性を示すことは好気性解糖またはワールブルグ効果としてよく知られている。しかし、酸性細胞外 pH ががん細胞の細胞形質に及ぼす影響についての理解は限定的である。我々は、がん細胞自身が生成する酸性細胞外環境ががん細胞自身にフィードバックし、がん組織内の不均一性に寄与することを明らかにすることを目的とした。その結果、がん細胞の形質は、酸性細胞外 pH の強度や曝露時間に大きく影響をうけることが明らかとなり、がん組織の不均一性に寄与していることが明らかとなった。
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自由記述の分野 |
がんの転移
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がん細胞の悪性化メカニズムにがん細胞自身が形成する酸性環境が重要な環境因子として働き、その酸度や曝露時間によりがん細胞の形質が変化することが明らかとなり、がん組織の不均一性を誘導することに寄与していること、この形質変化は、ある特定のがんの種類というよりはむしろ普遍性があるということ、そしてその普遍性は、がんのアルカリ化療法の有用性を理解する根拠となり得ることが提示でき、今後のがん治療に貢献できるものと考えられる。
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