研究実績の概要 |
1) 口腔扁平上皮癌(OSCC)切除標本上のPRMT5と上皮間葉移行(EMT)関連因子の免疫染色による検討 OSCCの先進部で紡錘形ないしびまん性の形態を示す山本・小浜(YK)-4C,4Dの症例ではSlugの発現とPRMT5のみならずPRMTファミリーのひとつであるPRMT1においても核と細胞質での発現が相関していた. また, PRMTの代謝に関連するMethylthioadenosine phosphorylase (MTAP)がOSCCのEMTに関連することを見出して, 上記を含めて投稿準備中である. 2) 頭頸部癌由来細胞細胞株を用いたEMT誘導実験 市販のベクターを用いたPRMT5のノックダウン効率が思わしくなかったが, ある共同研究先より供与を受けたベクターを用いたところ, その効率が上昇した.
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今後の研究の推進方策 |
1)頭頸部癌由来細胞細胞株を用いたEMT誘導実験 TGF-α, TGF-β, IL-6, HGFを添加後, EMT関連因子(E-cadherin, Slug, Vimentinなど)の発現を, mRNA, タンパクレベルで検討し, PRMT5の発現も併せて評価する. 2)PRMT5のノックダウン下における, EMT関連因子の発現を, mRNA, タンパクレベルで検討する.
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