研究課題/領域番号 |
19K10094
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
天野 雄介 自治医科大学, 医学部, 講師 (70571587)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 口腔癌 / PRMT5 / EMT |
研究実績の概要 |
1) 口腔扁平上皮癌(OSCC)切除標本上のPRMT5と上皮間葉移行(EMT)関連因子の免疫染色による検討 OSCCの先進部で紡錘形ないしびまん性の形態を示す山本・小浜(YK)-4C,4Dの症例では、Slugの発現とPRMT5のみならずPRMTファミリーのひとつであるPRMT1においても核と細胞質での発現が相関していた。また、PRMTの代謝に関連するMethylthioadenosine phosphorylase (MTAP)が、OSCCのEMTに関連することを見出して、論文発表した (Amano Y et.al Pathology. 2022 Apr;54(3):294-301. )。 2) 頭頸部癌由来細胞細胞株を用いたEMT誘導実験 市販のベクターを用いたPRMT5のノックダウン効率が思わしくなかったが、ある共同研究先より供与を受けたベクターを用いたところ、その効率が上昇した。 その結果を踏まえて、口腔癌細胞株にコントロールベクターと、供与を受けたベクターを導入し、変動する遺伝子を現在検討中である。新規因子が見出せた場合には、その因子がOSCCの増殖・浸潤能に与える影響を評価をcell proliferation assay, colony formation assay, migration assayを用いて検討する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
PRMT5のノックダウン効率が思わしくなかったが、ある共同研究先より供与を受けたベクターを用いたところ、その効率が上昇した。その結果を踏まえて、口腔癌細胞株にコントロールベクターと、供与を受けたベクターを導入し、変動する遺伝子を現在検討中であるが、若干検索に手間取っている。
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今後の研究の推進方策 |
1) 口腔癌細胞株にコントロールベクターと、供与を受けたベクターを導入し、変動する遺伝子を現在検討中である。 2) 新規因子が見出せた場合には、その因子がOSCCの増殖・浸潤能に与える影響を評価をcell proliferation assay, colony formation assay, migration assayなどを用いて検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額が生じた理由: 先述のように、口腔癌細胞株にコントロールベクターと、供与を受けたベクターを導入し、変動する遺伝子を現在検討中であるが、若干検索に手間取っている。そこで新規の検索方法を含めて含めて検討し、論文作成を目指すため。使用計画: PRMT5のノックダウンベクターを導入した細胞株とコントロールベクターを導入した細胞株間で、変動した遺伝子群の検索をより詳細に行うために必要な物品や、論文作成に必要な校正料や掲載料 に使用する予定である。
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