PRMT5の口腔癌EMT機構における役割の解析

2022 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19K10094
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分57020:病態系口腔科学関連
• 研究機関: 自治医科大学
• 研究代表者: 天野 雄介 自治医科大学, 医学部, 学内准教授 (70571587)
• 研究期間 (年度): 2019-04-01 – 2023-03-31
• キーワード: PRMT5 / 口腔癌 / 上皮間葉移行

研究成果の概要

申請者は, 前研究課題にて, 口腔扁平上皮癌(OSCC)標本を用いて, タンパク質アルギニンメチル基転移酵素(Protein arginine methyltransferases, PRMT)の一つであるPRMT5 は, PRMT5の発現は上皮異形成の段階から正常組織に比して細胞質に増加し, PRMT5の局在変化に上皮間葉移行(EMT)が関与することを示唆した. PRMT5とEMT関連因子との更なる検討を免疫組織学的に検討した. その結果, 紡錘状の形態を示すYK-4C症例では, PRMT5が強発現し, Slugとの発現増加を見出され, EMTにおける関与が示唆された.

自由記述の分野

口腔病理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

PRMT5の口腔癌EMT機構における役割において, Slugとの関連があることが明らかになった. また, 別のPRMTファミリーであるPRMT1も口腔癌EMT機構における役割を担っていることが明らかになった.