Ⅰ型糖尿病モデルマウスと食物アレルギーモデルマウスの糞便中で増加していたCitrobacter属細菌のアレルギー症状増悪メカニズムを明らかにした。Citrobacter koseri生菌は、マウス樹状細胞株DC2.4において、多量に産生するATPを介して、Th2サイトカインであるIL-33の発現を強く誘導した。本菌のLPSはToll-like receptor 4シグナルを介してIL-33発現を抑制していた。以上のことから、C. koseriは、多量に産生したATPでIL-33発現を誘導し、アレルギー症状を増悪するが、その死菌から遊離したLPSは症状を抑えている可能性が示された。
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