研究課題/領域番号 |
19K10115
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
三森 香織 昭和大学, 歯学部, 助教 (00453647)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | SLPI / 歯肉上皮 |
研究実績の概要 |
歯周病の初発病変は、歯周病原細菌と最初に遭遇する接合上皮において認められる。侵入した細菌に対して好中球等が遊走し、抗菌タンパク等を分泌する。申請者らの研究室では、マウス接合上皮の単離・回収に成功し、網羅的遺伝子解析を行った。接合上皮には、好中球が分泌するセリンプロテアーゼを阻害する分泌性白血球プロテアーゼ阻害剤 Secretory Leukocyte Protease inhibitor (SLPI)が、特異的に発現していることを見出した。SLPIは、近年、慢性関節リウマチ等における治療効果が報告されているが、歯周病病態における接合上皮の感染防御機構でのSLPIのメカニズムについては十分に解明されていない。接合上皮の感染防御機能でのSLPIの役割について、検討した。 本年度は、SLPI制御の影響について条件検討を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
最適な条件設定に困難を伴い、予備実験に時間を費やしたため。また、新型コロナウィルス感染拡大の影響により、研究に対するエフォートが減少したため。
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今後の研究の推進方策 |
試薬の種類、濃度、作用時間等の条件を決定し、SLPI制御や炎症性サイトカインとの関連性を再検証する。結果を踏まえてマイクロアレイ等の解析の活用を検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度の研究に本年度の研究計画を移行させるため、本年度の繰り越し分や、次年度培養関連試薬やマイクロアレイ等の費用に充て、適切に使用する予定である。
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