研究課題/領域番号 |
19K10121
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
成瀬 桂子 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (30387576)
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研究分担者 |
菊池 毅 愛知学院大学, 歯学部, 准教授 (40421242)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 糖尿病 / 歯周病 |
研究成果の概要 |
本研究ではメタボリックシンドロームの歯周炎に対する影響について検討した。その結果、メタボリックシンドロームモデルラットでは、そうでないラットと比較して歯周炎が増悪していることが明らかになった。さらに、歯周炎誘導と同時に、現在我が国で糖尿病治療薬として使用されているGLP-1受容体作動薬を2週間持続投与したところ、メタボリックシンドロームモデルラットにおいて歯周炎が有意に改善することが明らかとなった。こうした結果は、メタボリックシンドロームを有していると歯周炎が増悪しやすいこと、メタボリックシンドローム合併歯周炎にGLP-1受容体作動薬が有効である可能性があることを示唆している。
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自由記述の分野 |
糖尿病
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において我々は、メタボリックシンドロームモデルラットであるZucker fatty ラットを用いて、メタボリックシンドローム状態でプラークが停滞すると、対照ラットに比較し歯周炎が増悪することを実験的に証明するとともに、新規治療薬としてGLP-1作動薬が有効であることを明らかにした。GLP-1は,糖尿病治療だけでなく、迷走神経を介して摂食を抑制し体重増加を抑制することから、海外では抗肥満薬としても用いられている。 GLP-1受容体作動薬は様々な作用時間を持つ注射製剤だけでなく、経口薬がすでに我が国で上市されており、今後歯周病への適応も期待できる。
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