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2022 年度 実績報告書

臨床応用実現のための低侵襲歯槽骨再生療法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 19K10122
研究機関太成学院大学

研究代表者

大浦 清  太成学院大学, 看護学部, 教授 (20131378)

研究分担者 山本 まりこ (河井まりこ)  関西女子短期大学, その他部局等, 教授 (40379839)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード遺伝子治療 / プラスミドベクター / BMP-2 / 歯槽骨 / 歯周組織
研究実績の概要

目的: 遺伝子治療はこれまでアデノウイルスやレトロウイルスなどウイルス性遺伝子発現プラスミドベクターを用いた治療が行われてきた。しかし、アデノウイルスベクターの大量投与による過剰免疫反応での死亡事故などウイルス性遺伝子発現プラスミドベクターを用いた遺伝子治療にはリスクが大きいといえる。一方、非ウイルス性遺伝子発現プラスミドベクターはウイルス性ベクターと比較し、より安全性が高いが、遺伝子導入効率が低いという欠点もある。われわれはこれまで非ウイルス性遺伝子発現プラスミドベクターを用いた骨再生治療法の開発を試みてきた。今回、骨形成因子( Bone Morphogenetic Protein-2: BMP-2)遺伝子発現プラスミドベクターとelectroporationを用いた歯槽骨再生をラットにて試みた。材料と方法: Wistarラット雄の上顎第一大臼歯歯周組織へ非ウイルス性bmp-2発現プラスミドベクターを注入、直ちに50V., 50msec., 32puleseのelectroporationを実施した。3週間後に試料採取、非脱灰標本ならびに脱灰標本作成し、組織学的解析さらに骨形態計測学的解析を実施した。結果: ラット上顎歯周組織への遺伝子導入前と導入後の石灰化速度(Mineral Apposition Rate: MAR)を比較したところ、遺伝子導入3日から6日のMARが有意に増加した。また、一次パラメーターの比較においてもコントロール群と比較し、遺伝子導入群において骨形成方向への指標が増加した。結論: ラット歯周組織への非ウイルス性BMP-2遺伝子発現プラスミドベクター導入によって、遺伝子導入部位での歯槽骨の再生が認められた。今回の結果から、歯槽骨再生治療薬として、非ウイルス性骨形成因子遺伝子発現プラスミドが有効である可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 歯槽骨再生治療薬としての骨形成因子遺伝子発現プラスミッドの可能性について2022

    • 著者名/発表者名
      山本まりこ、大浦 清
    • 学会等名
      第141回日本薬理学会近畿部会

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公開日: 2023-12-25  

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