研究課題
基盤研究(C)
我々は、eukaryotic translation initiation factor 2 alpha(eIF2α)(真核生物の翻訳開始因子)脱リン酸化阻害剤の歯周病に対する効果を検討した。その結果、elF2α脱リン酸化阻害剤(salubrinal,guanabenz)が、歯周病モデルにおいて、歯槽骨の吸収と付着の喪失を抑制することによって歯周病を軽減することが示された。
歯科矯正学
本研究により、elF2α脱リン酸化阻害剤(salubrinal,guanabenz)による歯周病予防効果が示された。これは、elF2α脱リン酸化阻害剤(salubrinal,guanabenz)が歯周病の発生メカニズムを予防する新たな歯周病予防薬となる可能性を示しており、炎症を引き起こす物質の抑制が主である従来の歯周病予防に対し、歯根膜幹細胞や免疫細胞の反応を直接阻害することにより歯周病を予防できる可能性がある。