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2021 年度 研究成果報告書

フッ素による歯周病態のメタボリックコントロールを目指す基礎研究

研究課題

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研究課題/領域番号 19K10150
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分57030:保存治療系歯学関連
研究機関岡山大学

研究代表者

大杉 綾花 (堀綾花)  岡山大学, 歯学部, 客員研究員 (80828715)

研究分担者 高柴 正悟  岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (50226768)
久保田 聡  岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (90221936)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード歯肉 / 線維化 / CCN2 / CCN3 / フッ素イオン
研究成果の概要

本研究の目的は抗う蝕作用を持つフッ素イオンが歯周組織の線維化を抑制するかを検証することであった。研究の結果、フッ化ナトリウム(NaF)が線維化分子cellular communication network factor (CCN)2の遺伝子発現を誘導し、抗線維化分子CCN3の発現には有意な影響を及ぼさない一方で、NaFはTGF-betaによる線維化誘導によって発現が上昇したⅠ型コラーゲン遺伝子を仮説通りに抑制することが、いずれの線維芽細胞でも確認された。
以上の結果から、NaFの、CCN2を介さない未知のメカニズムによる線維化抑制作用をが明らかとなった。

自由記述の分野

歯周病

研究成果の学術的意義や社会的意義

フッ素イオンは初期う蝕予防に小児歯科領域で広く応用されており,多くの歯磨材にも配合され一般に使用されている。また,歯肉の線維化は全身的薬物投与の副作用として,またニコチンなどの外的局所要因によっても誘起され,歯周炎の病態に深刻な影響を与える。
本研究ではこのフッ素の歯周組織に対する作用を詳細に検証し,そのメカニズムを解明した。その結果,フッ素イオンが歯周組織の線維化を抑制する可能性を見出した。
この研究成果よりすでに広く用いられているフッ素による「歯牙と歯周組織の同時ケア」という発展的新予防・治療法の確立に向けて科学的基礎を築くことができたと考えられる。

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公開日: 2023-01-30  

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