• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 実施状況報告書

LIPUSを併用したBMP9と脱分化脂肪細胞による新規歯周・骨組織再生療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K10169
研究機関鹿児島大学

研究代表者

野口 和行  鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (90218298)

研究分担者 白方 良典  鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 准教授 (60359982)
中村 利明  鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (60381183)
瀬名 浩太郎  鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (60701117)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード歯周組織再生 / DFAT / BMP9 / LIPUS
研究実績の概要

歯周病などにより喪失した歯周・骨組織の再生療法として骨移植術、組織再生誘導法(GTR・GBR)、enamel matrix derivative(EMD)および線維芽細胞成長因子(bFGF)、骨形成タンパク(bone morphogenetic protein: BMP)などが使用されているが、適応症の制限や再生組織量の限界等の様々な問題があり、新たな治療法の開発が必要である。現在、再生医療分野では、種々の幹細胞を中心とした細胞移植療法の開発研究が進められているが、本研究では、低出力超音波パルス(low intensity pulsed ultra‐sound: LIPUS)照射下での、強力な骨形成タンパクBMP9および多分化能を有する脱分化脂肪細胞(dedifferentiated fat cell : DFAT)を用いた新規の再生療法開発のための研究基盤確立を目的としている。
ラット頭蓋冠に直径2.7 mmの円型の骨欠損を外科的に作製し、LIPUS、BMP9および両者の併用(LIPUS+BMP9)効果の評価を行った。組織形態計測の結果、対照群(骨欠損のみ)と比較しLIPUS群では新生骨形成が多く認められ、LIPUSの使用により骨欠損および骨欠損にコラーゲンスポンジを適用した際に多くの骨形成が認められた。さらに、LIPUSおよびBMP9併用群では最も多くの骨形成が認められた。以上のことからin vivoにおけるLIPUS、BMP9併用の有効性が示された。in vitroではラットDFATの骨分化へのLIPUSおよびBMP9の影響を解析中である。骨分化の指標となるアルカリフォスファターゼ活性の亢進を確認するとともに、骨様石灰化物であるリン酸カルシウムの沈着、結節形成における両者の併用効果を解析した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

in vitroにおける研究にやや遅れが生じているため。

今後の研究の推進方策

in vitroにおける細胞内シグナリング経路の解析および実験動物を用いたin vivo実験による骨形成能の解析を行う。

次年度使用額が生じた理由

参加を予定していた学会がオンライン開催となり、旅費が必要なくなったため。次年度に消耗品の購入に使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Enhanced bone formation of calvarial bone defects by low-intensity pulsed ultrasound and recombinant human bone morphogenetic protein-9: a preliminary experimental study in rats2021

    • 著者名/発表者名
      Imafuji Takatomo、Shirakata Yoshinori、Shinohara Yukiya、Nakamura Toshiaki、Noguchi Kazuyuki
    • 雑誌名

      Clinical Oral Investigations

      巻: - ページ: -

    • DOI

      10.1007/s00784-021-03897-6

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2021-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi