研究課題/領域番号 |
19K10191
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研究機関 | 日本歯科大学 |
研究代表者 |
筒井 健夫 日本歯科大学, 生命歯学部, 教授 (70366764)
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研究分担者 |
小林 朋子 日本歯科大学, 生命歯学部, 助教 (10548283)
田口 光正 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 高崎量子応用研究所 先端機能材料研究部, 上席研究員(定常) (60343943)
大山 智子 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 高崎量子応用研究所 先端機能材料研究部, 主任研究員(定常) (90717646)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 機能性コラーゲンゲル / 歯髄幹細胞 / 分化誘導 |
研究実績の概要 |
当該年度は、機能性コラーゲンゲルの作製とin vitroにおける歯髄幹細胞の幹細胞特性の解析を計画していた。計画の通りに機能性コラーゲンゲルの作製により強度の調整を行い、また歯髄幹細胞を播種し幹細胞特性についてin vitroにおける解析を行なった。実験では、強度の異なる機能性コラーゲンゲルとコラーゲンゲル未使用のディッシュに歯髄幹細胞を播種し、mRNAの発現解析をリアルタイムPCR(qRT-PCR)、およびデジタルPCRにて解析を行った。幹細胞マーカーの発現において、機能性コラーゲンゲルの細胞群では、コラーゲンゲル未使用細胞群と比較し有意差が観察され、qRT-PCRとデジタルPCRの解析結果には相関性がみられた。 また、機能性コラーゲンゲルのプレートに歯髄幹細胞を播種し、硬組織誘導培地を用いた分化誘導解析を行った。硬組織形成を確認するため、プレートにX線照射を行った。その結果、分化誘導培地を作用させた細胞群においては、通常培地を作用させた細胞群と比較し、X線像において不透過像が強く観察された。現在、カルシウム濃度の測定を含めた詳細な解析を検討している。 それぞれ強度の異なる機能性コラーゲンゲルに歯髄幹細胞を播種し、細胞骨格タンパク質について三次元蛍光染色を行った。共焦点レーザー顕微鏡による三次元解析により、歯髄幹細胞の機能性コラーゲンゲル内への浸潤が観察された。三次元蛍光染色は現在も解析を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予備実験からサンプル数を増やし、研究分担者も含め精力的に研究を進めているため。
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今後の研究の推進方策 |
今後の実験を進めるにあたり、新型コロナウイルス感染症拡大予防対策の影響下において、できる限り柔軟に対応する。また現在既に所持しているサンプルについて優先的に解析を進める。
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