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2019 年度 実施状況報告書

エクソソームによる細胞創薬としての新規骨再生材料の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K10195
研究機関大阪歯科大学

研究代表者

山田 陽一  大阪歯科大学, 歯学部, 准教授 (20345903)

研究分担者 馬場 俊輔  大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (40275227)
草野 薫  大阪歯科大学, 歯学部, 准教授 (80382498)
山田 さやか (中村さやか)  大阪歯科大学, 歯学部, 講師(非常勤) (40437033)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード再生医療
研究実績の概要

現在、重度歯槽骨吸収、萎縮の改善に対する骨造成法としては自家骨移植がスタンダードであるが、健常部位を損傷する、採取量に限界があるばかりか患者への侵襲が大きいなどの問題点があげられている。また、同種、異種他家骨、人工材料を用いる方法もあるが、骨形成能が不明確で、感染などの危険もあり、安全性や有効性が疑問視されているのが現状である。近年、細胞を用いた再生医療の研究が進み、臨床応用へと発展し、安全性、有効性が示唆されている。しかし、費用対効果などが懸念されている。一方、細胞から分泌されるエクソソームは、新規細胞間コミュニケーション因子として注目されており、由来する細胞と類似の機能を有することから、細胞移植に替わる新規治療剤として期待されている。そこで本研究では、間葉系幹細胞から分泌されるエクソソームを応用することで、新規骨再生療法を開発することを目的とした。本年度は、まずヒト歯髄・骨髄間葉系幹細胞由来エクソソーム回収方法の最適化を行った。具体的には、ヒト抜去歯(永久歯および乳歯)より歯髄組織を摘出して酵素処理を行い、歯髄由来間葉系幹細胞を分離・培養した。得られた細胞が間葉系幹細胞の特徴を有することをフローサイトメトリー解析にて確認した。歯髄・骨髄間葉系幹細胞を無血清培地で培養した後、培養上清を回収して後、フィルターで濾過し、エクソソームを回収した。回収したエクソソームを透過型電子顕微鏡にて観察(TEM)、粒径測定を行った結果、エクソソームが回収されていることが確認された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

ヒト歯髄・骨髄間葉系幹細胞由来エクソソーム回収に成功し、回収方法を確立できたため。

今後の研究の推進方策

今後は、当初計画を完遂すべく間葉系幹細胞由来エクソソームの骨再生医療への応用について検討を重ねる予定である。

次年度使用額が生じた理由

当該年度に旅費の支出がなかったため。

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公開日: 2023-12-25  

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