研究課題/領域番号 |
19K10202
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
長谷川 陽子 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (60432457)
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研究分担者 |
小野 高裕 新潟大学, 医歯学系, 教授 (30204241)
小野 弓絵 明治大学, 理工学部, 専任教授 (10360207)
黒瀬 雅之 新潟大学, 医歯学系, 助教 (40397162)
山村 健介 新潟大学, 医歯学系, 教授 (90272822)
岸本 裕充 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (30291818)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 咀嚼 / 情動 / 報酬系 / 快・不快 / 味 / 香り / 認知機能 |
研究実績の概要 |
日常的な食事では「美味しい、楽しい」と感じる快情動と、「まずい、嫌い」と感じられる不快情動とが混在し、人によって「美味しさ」の感じ方は様々である。申請者は、咀嚼時の情動変化と生体反応(脳血流、体循環、自律神経活動など)との関連性に注目して研究を行ってきたが、情動変化と脳活性化との関連性について未だ不明な点が多い。 本申請課題は、「咀嚼時の情動(快・不快)は脳神経活動にどのような影響を与えるのか?」を明らかにすることを目的に,美味しい/美味しくない食品を咀嚼時の賦活脳血流変化を脳機能イメージング法により解析し、「快・不快どちらが脳活性化に有利に働くのか?」を時間的・空間的に明らかにする。さらに、先行研究で得た脳血流データに対し一般線形モデルを用いた統計的解析を行い、咀嚼する食品の味/香りの強さ,情動変化の大きさが脳血流変化に与える影響について,それぞれ検討を行う。 本年度は、上記に関連した過去の実験結果を解析し、結果の一部を英語論文にまとめ、英文誌に投稿したが、追加データ解析が必要と指摘されたため、現在再解析を行っている。また、被験食品を飲み込みやすく咀嚼筋が活動しにくいものにアレンジし、20名の被験者を対象に実験を行った。データ解析は概ね終了しており、今年度新たに論文としてまとめる予定である。また、食事と認知機能との関連性については、今年度新たなデータ収集は出来なかったため、2019年度までのデータを整理し、解析して成果としてまとめている途中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
令和2年度は、実験を緊急事態宣言前までに実施し終了させることができたため、データ解析を主に行うことで、当初目標が達成できると考えている。
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今後の研究の推進方策 |
データ取得は終了しているため、今年度はこれまでの実験結果をまとめ、成果として論文および学会での発表を目指している。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度は国際学会に参加できなかったため。
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