• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 実施状況報告書

口腔機能の向上が栄養を介して高齢者の心身機能に与える影響:9年間の縦断研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K10203
研究機関大阪大学

研究代表者

前田 芳信  大阪大学, 歯学研究科, 招へい教員 (10144510)

研究分担者 池邉 一典  大阪大学, 歯学研究科, 教授 (70273696)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード口腔機能 / 栄養 / 認知機能 / 運動機能 / 長期縦断研究
研究実績の概要

超高齢社会を迎えた日本では、延命よりも健康寿命の延伸が大きな課題であり、運動機能と認知機能の維持が必須である。近年、口腔機能向上は、認知・運動機能に効果があることがいくつか報告されており、厚生労働省の介護予防プログラムにも取り入れられ、またその主なメカニズムとして栄養摂取が考えられている。本研究では、口腔機能の変化に伴う栄養摂取の変化を調べ、次に栄養摂取評価に基づいた指導によって、栄養摂取や運動・認知機能がどの様に変化するかについて、経時的に検討を行う。
2020年度は、COVID-19の蔓延の影響により、予定していた80歳群に対する会場調査は次年度に延期となったが、これまで調査に参加したすべての者を対象に郵送調査を行い、現時点で1786名の回答が得られている。また、これまでに得られたデータの整理・分析を行った。69-71歳の地域在住高齢者638名の唾液分泌量と栄養摂取状態との関連の検討を行った。その結果、性別、教育歴、経済状況、地域、住居形態、喫煙・飲酒習慣、薬剤服用数、義歯の使用状況といった交絡因子を調整したうえでも、唾液分泌量低下は、野菜やビタミン類、ミネラル、食物繊維の摂取の低下に関連していることが、明らかとなった。さらに、咬合力3分位ごとに階層分析(高位群、中位群、低位群)を行った結果、咬合力が良好群ににおいて、唾液分泌量の低下が、野菜やビタミン類、ミネラル、食物繊維といった栄養摂取低下に関連する傾向があることが、明らかとなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2020年度は、予定していた調査がCOVID-19の蔓延により、次年度に延期となったため。

今後の研究の推進方策

2021年度は、感染対策を十分に行ったうえで、2020年度行えなかった者及び、2021年度に予定していたものを対象に調査を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

2020年度はCOVID-19の蔓延により、予定していた調査を行えなかったため。2021年度は、感染対策を十分に行ったうえで、会場調査を行う予定であるので、物品の購入に充てる予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Impact of occlusal force on decline in body mass index among older Japanese adults: Finding from the SONIC study2021

    • 著者名/発表者名
      Fukutake Motoyoshi、Takahashi Toshihito、Gondo Yasuyuki、Kamide Kei、Masui Yukie、Matsuda Ken‐ichi、Enoki Kaori、Takeshita Hajime、Mihara Yusuke、Hatta Kodai、Sato Hitomi、Murotani Yuki、Hagino Hiromasa、Kabayama Mai、Ishizaki Tatsuro、Sugimoto Ken、Rakugi Hiromi、Maeda Yoshinobu、Moynihan Paula、Ikebe Kazunori
    • 雑誌名

      Journal of the American Geriatrics Society

      巻: - ページ: -

    • DOI

      10.1111/jgs.17106

    • 査読あり / 国際共著

URL: 

公開日: 2021-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi