• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 実績報告書

口腔機能の向上が栄養を介して高齢者の心身機能に与える影響:9年間の縦断研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K10203
研究機関大阪大学

研究代表者

前田 芳信  大阪大学, 大学院歯学研究科, 招へい教員 (10144510)

研究分担者 池邉 一典  大阪大学, 大学院歯学研究科, 教授 (70273696)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード高齢者
研究実績の概要

本研究では、口腔機能の変化に伴う栄養摂取の変化を調べ次に栄養摂取評価に基づいた指導によって、栄養摂取や運動・認知機能がどの様に変化するかについて検討を行うことを目的としている。
2022年度も、感染対策に十分配慮したうえで、ベースライン時の70歳群(81-83歳)に対する会場調査を行った。2023年3月末までに、4地区合計336名(伊丹地区110名、朝来地区80名、板橋地区97名、奥多摩地区49名)の調査をおこなった。
また、本年度は、前年度の解析から明らかとなった口腔の健康と食欲との関連について、追加解析を行った。1065名(男性521名,女性544名)の対象者において、構造方程式モデリングを用いて口腔機能が食欲を介して栄養状態に影響し、身体機能(握力)に関連するという仮説モデルを作成した。各々のパスに対し標準化推定値を算出し、モデルの適合度評価を評価した。モデルの適合度評価にはGoodness of Fit Index (GFI)、Adjusted GFI(AGFI)、Root Mean Square Error of Approximation(RMSEA)を用いた。
構造方程式モデリングによる検証の結果、仮説モデルには妥当性が認められ(GFI=0.99, AGFI=0.95, RMSEA=0.087)、口腔機能から食欲、食欲からBMI、BMIから握力のそれぞれの標準化推定値はともに有意であった。本仮説モデルの検証により、口腔機能低下は、食欲、BMIを介して握力低下に関連することが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 地域在住高齢者における口腔機能と握力との関連─構造方程式モデリングを用いた検討─2022

    • 著者名/発表者名
      明間すずな,豆野智昭,八田昂大,高橋利士,和田誠大,室谷有紀,辻岡義崇,権藤恭之,神出計,樺山舞,石崎達郎,増井幸恵,杉本研,楽木宏実,池邉一典
    • 学会等名
      一般社団法人日本サルコペニア・フレイル学会第9回学会大会

URL: 

公開日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi