研究課題/領域番号 |
19K10204
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
石垣 尚一 大阪大学, 大学院歯学研究科, 准教授 (40212865)
|
研究分担者 |
矢谷 博文 大阪大学, 大学院歯学研究科, 招へい教員 (80174530)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 慢性疼痛 / 中枢性感作 / 顎関節症 |
研究成果の概要 |
中枢性感作は,慢性疼痛において重要な概念であり,temporal summation of second pain(以下,TSSP)が有用な指標とされている.しかし,TSSPの刺激条件は十分に検討されていないため,本研究ではその確立を目的とし,健常者におけるTSSP発現様相,および,健常者とprimary myofascial orofacial painを有する患者とのTSSPの差異を検討した. その結果,患者固有の疼痛閾値を基にTSSPの刺激強度を設定し,TSSPのパラメータの多面的な評価をすることが中枢性感作を調べる上で有用であることが示唆された.
|
自由記述の分野 |
歯科補綴学,口腔顔面痛学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性疼痛患者においてしばしば認める組織損傷に不釣り合いな痛みの訴えなどの神経生物学的に説明することができなかった症状は,中枢性感作の結果であると理解されており,慢性疼痛において重要な概念である.本研究は,患者の疼痛閾値に合わせて刺激強度を個別に調整したtemporal summation of second painの臨床的同定を検討した初めての研究である.本研究結果により,temporal summation of second painを測定するための刺激強度を設定する臨床パラダイムのエビデンスが得られ,慢性疼痛患者の診断に有益な情報を提供できたものと考えている.
|