研究課題/領域番号 |
19K10209
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
田上 直美 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 准教授 (70231660)
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研究分担者 |
鮎瀬 てるみ 長崎大学, 病院(歯学系), 講師 (00284703)
鮎瀬 卓郎 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 教授 (20222705)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 永久歯冠 / セメント / 抗菌性 / 臨床評価 |
研究成果の概要 |
セメント材料に抗菌性を付与するために,銀もしくは銅微粒子をMMA系レジンセメントに添加し,Streptococcus mutansに対して増殖抑制効果があるかを検討した.一方で,既製の永久歯冠の口腔内での耐久性について,臨床研究を実施し確認した.有病者や障害者のように,頻回の加療が難しい患者に対する治療方針として,既製冠を用いることで来院回数を減らすことが可能であること,また装着に用いるセメント材料に銀もしくは銅微粒子を添加することで,少なくとも齲蝕に対する予防効果は得られることを提言できた.
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自由記述の分野 |
歯科補綴学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢者・有病者・障害者の歯科治療は特別な対応を必要とするため、頻回の受診が困難な場合が多い。特に補綴治療は、一般的に複数回の加療を必要とするため受診のハードルが高くなる。本研究では簡便な補綴治療を模索し、既製永久歯冠の臨床応用が有用で臨床成績にも問題を認めないこと、金属微粒子の添加によって抗菌性を持たせたセメントとの組み合わせで更に良好な予後が見込めることを確認した。人口構成の変化によって顕著な増加傾向にある高齢者・有病者・障害者率を考慮すると、本研究は学術的意義のみならず社会的意義も大きい。
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