研究実績の概要 |
骨吸収の予防, 顎堤の維持にメトホルミンの口腔粘膜への局所投与が有効かどうかの検討を行った. 今年度はB6J Agedマウス(70~85週齢)を使って、メトホルミンの口腔粘膜バリア機能の維持, 回復への効果を調べた.同一個体マウスでメトホルミン投与側, PBS投与側を設定し結果を評価した. 1) メトホルミン局所投与により末梢血中の炎症性サイトカインが減少した. 2) メトホルミン投与側では, 歯肉組織内のタイトジャンクション関連遺伝子の発現が上昇した. 3) マイクロCT撮影の結果, 若齢マウスではPBS投与側とメトホルミン投与側で歯槽骨レベルに差はなかった. Agedマウスのメトホルミン投与側では, PBS投与側と比べ加齢による歯槽骨吸収が抑制されていた. 今年度は2019年度の結果をもとに、加圧モデルや歯牙結紮による炎症惹起モデルでの検討を計画に従って進めていく。
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