研究課題/領域番号 |
19K10237
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター) |
研究代表者 |
吉田 和也 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 臨床研究企画運営部, 研究員 (90263087)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | ボツリヌス毒素 / ボツリヌス治療 / ジストニア / 三叉神経痛 / 慢性疼痛 / 咀嚼筋 / 顎関節症 |
研究実績の概要 |
本研究では疼痛に対するボツリヌス毒素の効果の違いを三叉神経痛の患者28人、筋筋膜性顎関節症の患者53人、および顎口腔ジストニアの患者89人で比較した。最初に、3-5 mlの0.5%リドカインを過緊張の生じている筋肉またはトリガーポイントに注射した。リドカイン注射後も症状に全く変化のない患者は、筋緊張が症状の原因ではなく、心因性の要素が影響していると判断し、除外した。患者は各患者の症状に基づいて、咬筋、側頭筋、内側翼突筋、およびその他の筋肉にボツリヌス毒素A型(ボトックス、50または100単位)を注射することによって治療した。疼痛の重症度は、視覚的アナログ尺度、1日当たりの疼痛頻度、および顎口腔ジストニア評価尺度(Oromandibular dystonia rating scale)の疼痛尺度を使用して評価した。ボツリヌス毒素注射の平均回数は、三叉神経痛で4.8、筋筋膜性顎関節症で3.7、顎口腔ジストニアで4.5であり、重大な副作用はなかった。ベースラインでの視覚的アナログ尺度、痛みの頻度、および痛みの尺度は、局所麻酔薬注射後、最初のボツリヌス毒素療法後2、4、8、および12週間後、およびエンドポイントで有意に(p <0.001)減少した。エンドポイントでの平均改善(0%:効果なし、100%:完治)は、三叉神経痛で 86.8%、筋筋膜性疼痛で80.8%、口腔顎ジストニアで75.4%であった。ボツリヌス毒素A型の注射は、三叉神経痛、筋筋膜性疼痛、および顎口腔ジストニアを治療するための安全で効果的な方法と考えられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
上記研究結果を論文として公表した。
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今後の研究の推進方策 |
歯科医師がボツリヌス毒素を使用できるように、歯科口腔外科への適応拡大に向けて、エビデンスのあるデータを公表していく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
膨大なデータがあり、分析に長時間を要する。
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備考 |
日本語、英語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、中国語、スペイン語、アラビア語、イタリア語、韓国語、ポルトガル語、オランダ語、スウェーデン語、デンマーク語、ヒンディー語、タイ語、トルコ語、ベトナム語、ポーランド語、チェコ語の20か国語で世界に発信しています。
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