研究課題
基盤研究(C)
高血圧の既往があるOSA患者22名に対して、OA治療群とプラセボ群をランダムに振り分けクロスオーバー試験を行った。REIは22.8 vs 10.0/h (p<0.01)とOA群で有意な減少を認めた。 PTT血圧に関して、覚醒時の収縮期平均血圧は131.7 vs 121.4mmHg(p<0.01)、睡眠中の収縮期平均血圧は123.3 vs 112.8mmHg(p<0.01)OA群で有意な減少を認めた。OA治療は夜間血圧サージに対しても有効である可能性が示唆された。
睡眠時無呼吸
本研究結果から、歯科で行う閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)に対する口腔内装置(OA)治療は、高血圧を合併しているOSA患者の、夜間の血圧サージに対しても有効である可能性が示唆された。本研究により、口腔内装置治療は、いびきや日中の眠気などの患者のQOLに関わる症状の改善だけではなく、心血管疾患・脳血管疾患の進行や心臓突然死のリスクを下げるなど生命予後に対しても効果が期待できると考えている。