研究実績の概要 |
片側性口唇裂患者は特有の外鼻形態を有し,生後3か月時に口唇形成術を行った後にも外鼻変形が残ることが多く,そのような症例に対しては顔面の成長を待って外鼻修正手術が行われる.それぞれの手術において求められるのは左右対称な口唇外鼻形態であるがこれまで多くの術式が報告されてきたにもかかわらず,術式の検討,術後を三次元的に評価した報告は少ない.そのため,手術を受ける患者およびその家族だけでなく術者にとっても術後の顔貌を予想することは不可能であった.これまで20年以上、我々は術前後の顔貌三次元形態評価を行ってきた. 本研究は,これまでの研究成果をもとに口唇裂患者の術後形態の三次元的予測技術を開発することを目的とし九州産業大学の協力のもと術前後の各計測点の移動量および移動方向を分析し統計を行った.分析データの結果は第46回日本口蓋裂学会にて発表を行いった.またThree-dimensional nasal forms following unilateral cleft-lip nose correction with mandibular ramus cortical bone augmentation for concaved nasal dorsumを2022年Journal of Oral and Maxillofacial Surgery, Medicine, and Pathologyに報告した。
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