研究課題/領域番号 |
19K10281
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
浅輪 幸世 東京大学, 医学部附属病院, 特任講師 (10769912)
|
研究分担者 |
西澤 悟 東京大学, 医学部附属病院, 特任助教 (00646200)
星 和人 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (30344451)
疋田 温彦 東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (60443397)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
キーワード | 軟骨再生 / 脱細胞化 |
研究成果の概要 |
再生組織の汎用化をさらに目指すためには、同種再生軟骨(アログラフト)の開発が不可欠である。先行研究より再生軟骨を脱細胞化させることに成功し、アログラフトに利用可能な足場素材の可能性を見出した(Watanabe T, AsawaY, et al. Reger Ther 2020)。さらにアログラフトを実現させるためには、脱細胞化した再生足場を用いて、細胞外基質(ECM)-細胞間接着およびECM分解機序を検討した。再生足場と再挿入細胞の異種による不適合性は、接着分子が密接に関与しており、組織再構築の再生誘導は接着分子の機能を制御することによりアログラフトの実現が加速できる可能性が見出された。
|
自由記述の分野 |
再生医療
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
米国では関節用軟骨組織アログラフトが市販されているが、本邦では倫理面より使用されていない。したがって、再生組織を脱細胞化し足場材料として活用することが最も有効で実現化が早い方法であると考えた。国内研究では三次元的な再生組織を脱細胞化させ、足場素材として使用している報告例はない。将来的には、臓器のアログラフトバンクの可能性が示唆され、再生医療の発展に多大なる貢献ができると考える。加えて、脱細胞化ECMに細胞が浸潤するプロセスは、生理的な組織構築やがん転移と共通なメカニズムによって制御されている可能性があるため、生理的なECMの機能を理解するうえでも貴重な情報提供となりうると考える。
|