研究課題
基盤研究(C)
Tmem13遺伝子はミトコンドリアダイナミクスを制御している遺伝子であり、本研究でTmem135変異マウスおよびTmem135トランスジェニックマウス(Tg)の唾液分泌機能を調べる事により、唾液分泌におけるミトコンドリアダイナミクスの関わりを調べた。その結果Tmem135変異マウスでは唾液分泌の減少傾向、Tmem135Tgマウスでは唾液分泌の増加傾向がみられ、Tmem135は唾液分泌機構に関連した遺伝子であり、ミトコンドリアダイナミクスは唾液分泌にも関連している可能性が示唆された。
歯科麻酔学
本研究はTmem135遺伝子およびミトコンドリアダイナミクスが唾液分泌機能に関わっている可能性を示した最初の報告である。唾液分泌機構はまだまだ解明されていない点が多く、臨床現場においても唾液分泌減少による口腔乾燥症には有効な治療法はなく、多くの臨床医がその対応に苦慮している。本研究成果は唾液分泌の制御機構を解明するための新たな糸口となる可能性がある