研究課題/領域番号 |
19K10293
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
野島 淳也 埼玉医科大学, 医学部, 客員講師 (50364766)
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研究分担者 |
中平 光彦 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (10253353)
古株 彰一郎 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (30448899)
佐藤 毅 埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (60406494)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 口腔扁平上皮がん / Smad-4 / Netrin-4 / Sirtuin-7 |
研究成果の概要 |
口腔扁平上皮がんは頭頸部がんの中で最も多い.大規模データベースの駆使と口腔扁平上皮がん細胞を用いたIn vivo, In vitroの実験系により,Smad-4, Netrin-4, およびSirtuin-7の機能を検討した. Netrin-4の発現量は生存率と有意な差はなかったが,発現量が高いほど予後が悪い傾向にあった.Netrin-4の過剰発現により細胞の増殖や移動能が亢進し,さらにIn vivoでNetrin-4を過剰発現した細胞はコントロールと比較して大きな腫瘍を形成した.以上からNetrin-4は口腔扁平上皮がんの悪性度に関与している可能性があることが明らかとなった.
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自由記述の分野 |
口腔外科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では分泌タンパク質のNetrin-4が口腔扁平上皮がんの悪性度に関連する可能性を示した.今後Netrin-4の発現や機能解析がさらに進めば,手術療法が中心の口腔がんにおいて,Netrin-4を,血液検査におけるバイオマーカーとすることで,再発や転移のリスクを治療前に判定し,的確な切除範囲の設定と予防郭清を可能にするかもしれない.また,創薬の観点からも有利であり,今後Netrin-4の中和抗体や阻害薬は,実現可能な治療法のターゲットとなり得る.
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