研究課題/領域番号 |
19K10300
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研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
香川 豊宏 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 教授 (00258592)
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研究分担者 |
橋本 憲一郎 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 准教授 (00412619)
稲冨 大介 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 診療放射線技師 (00454934)
佐藤 守 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 診療放射線技師 (10758006)
筑井 朋子 (白石朋子) 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 講師 (80580472)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | VR / 3D / インターネット |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、拡張現実(AR)技術を応用して筋肉、血管、神経などの走行を解剖することなく可視化することや、口腔外科領域の手術シミュレーションを三次元的に提示するシステムを構築することにある。本学習支援システムを構築することにより、学生は人体の解剖学的構造や機能を理解することや外科的手術における手技の基礎的な知識を学ぶことが可能となる。リアルタイムシミュレーションが可能なシステムは臨床実習を劇的に改良できるコンテンツであると考える 本年度は引き続き、当顔面部における歯学領域で重要とされる筋肉、神経、血管の3Dプリンタモデルを作製した。また、VRのプログラムをよりリアルな投影が可能になるように修正した。 しかし、本年度は最初から緊急事態宣言などのコロナ対策により研究が一時休止されたこと、感染防止の観点から実際の人の皮膚への投影を中止せざるを得ないことなどから大きく研究デザインを変更せざるおえない状況となった。そのた、人ではなく、投影用の頭部モデルを3Dプリンタで作製し、皮膚への接触が伴わないコンテンツへ変更した。そのために、当初の研究計画書にない大型の3Dプリンタを導入した。使用するフィラメントをゴムライクなものを使用し、実際の皮膚を模した性状にした。しかし、表面の滑沢度が低下したため、投影データのクオリティが低下してしまい、細い神経などの投影に問題が乗じている。今後は、投影データの見直しを行うと共に、対面ではなく、遠隔での使用を念頭に入れたコンテンツへ変更を行う必要がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ禍における他業務の増加、研究デザインの変更のため。
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今後の研究の推進方策 |
コロナ対策のため、人への接触を行わないシステムへの変更を行う。具体的にはインターネットを用い、遠隔で学習できるシステムへ移行を行う。そのために、各個人が有するiPhoneなどの携帯電話を用い、自宅からVR学習システムが体験できるようなプログラムに変更を行う。また、口腔外科の頻用手術データが収集出来なくなったため、その代替コンテンツの作成を検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナにより研究デザインの変更を余儀なくされたこと コロナにより学会が中止、もしくはWeb開催に変更となったため、旅費が不要になった。
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